用語
『用語』 呉須【ごす】
2013年2月6日 陶磁器に用いる顔料の一種です。 焼成により釉(うわぐすり)と溶けて青い色を出します。 呉須で下絵を書き、釉をかけた磁器を,日本では染付,中国では青花とよびます。 天然の呉須土の主成分は
『用語』 濃み【だみ】
2013年2月6日 素地に絵付をする際に、染付の輪郭線の中を、専用の太い濃筆でむらなく綺麗に塗っていく下絵付の技法です。 輪郭の線描きをする【絵描き】は男性が主で、塗り込んでいく【濃み】の作業は、女性の職人
『用語』 青磁【せいじ】
2013年2月6日 灰釉【はいぐすり】【かいゆう】に酸化鉄を発色剤として加え、還元焼成して生じる青磁釉です。 鉄分の量のバランスによって青みのある青磁から緑みの濃い青磁まで変化するのが特徴です。
『用語』 白磁【はくじ】
2013年2月6日 不純物をほとんど含まない純度の高い白い素地、透明釉をかけて還元焼成したものが白磁です。 酸化焼成だと黄色味を帯びます。 有田の初期の白磁は透明感のない地肌でしたが、現在は染付や色絵の素地
『用語』 志野釉【しのゆう】
2013年2月6日 長石を主原料とした白い長石釉を単独の釉薬として使用したものが志野釉です。 乳白色の焼き上がりで、表面に貫入【かんにゅう】という釉の細かいひび割れが入ります。土や釉薬に含まれる微量の鉄分が
『用語』 辰砂釉【しんしゃゆう】
2013年2月6日 透明釉のような基礎釉に酸化銅と鍚【スズ】を添加した釉薬を使用し、還元焼成すると紅色に発色します。 器全体にかけたり下絵付の絵具として使います。中国では釉裏紅といいます。 酸化銅は、酸化炎
『用語』 鉄釉【てつぐすり】【てつゆう】
2013年2月6日 灰釉にベンガラ【酸化鉄】の赤い粉末を発色剤として加えたもの。灰釉に溶けた鉄の割合に応じて、酸化炎焼成で黄色・茶系から褐色・黒色へと発色が変化します。その色合いで飴釉・柿釉・天目釉などと呼
『用語』 灰釉【はいぐすり】【かいゆう】
2013年2月6日 【かいゆう】ともいう。天然の原木を燃やした灰を主原料とした最も基礎的な釉薬。 木灰{松・柞【いす】・楢【なら】・樫【かし】・欅【けやき】・栗}と藁灰{藁・籾殻【もみがら】・麦・竹}がある
『用語』 鉄絵【てつえ】
2013年2月6日 素焼きした素地に酸化鉄を主成分とする鉄砂【鉄絵具】で絵付をし、長石釉や藁灰釉【はいぐすり・かいゆう】などをかけて本焼きしたもの。茶色・焦げ茶色・黒褐色に発色する。絵唐津・絵志野が代表例。
『用語』 染付【そめつけ】
2013年2月6日 素焼きした白地に呉須という藍色の酸化コバルト顔料で絵付けをし、透明釉をかけて本焼きしたもの。 普通は白磁に施すが、陶器の染付もある。地肌の白さと呉須の濃淡具合で染付の美しさは微妙に変わる
『用語』 色絵【いろえ】
2013年 1月23日 色絵は本焼後に上絵具で絵付をし、専用の絵付窯を使い700~800度の低火度で焼成したものです。 下絵付の染付と上絵付の色絵を組み合わせたものが染錦で、 さらに金彩を加え200~300度で焼き付けたものを
『用語』 織部釉【おりべゆう】
2013年 1月22日 灰釉【はいぐすり】【かいゆう】を基礎にして、酸化銅を加えて調合した銅緑釉は、酸化焼成すると青緑色に美しく発色します。 この銅緑釉を織部釉といいます。
『用語』 一閑人【いっかじん】
2013年 1月17日 皿、鉢、盃などの口造りの一端に人形がついているもののことをいいます。 閑人【かんじん】が井戸を覗いているようなのでこの名がついています。 中国明時代(1368~1644年)の青磁や染付
『用語』 貫入【かんにゅう】
2012年10月25日 貫入【かんにゅう】とは、焼成後の冷却時に陶土と釉薬の収縮率の差によって生じる釉薬の細かいヒビ状のもので、人為的にできたヒビ・キズではありません。 貫入はどうしてできるのか 陶器や磁
『用語』 釉薬【ゆうやく】
2012年 10月 6日 釉薬(ゆうやく、うわぐすり、釉、上薬)とは、やきものの表面にかかっているガラス質の部分です。陶磁器などを製作する際、釉薬を掛けて焼くことによって様々な色を出したり、水が漏らないよ
『用語』 十草【とくさ】
2012年9月12日 十草【とくさ】 十草とは縦縞の模様で、古くから日本で親しまれてきた模様の一つです。飽きることのないその柄は古来から愛され続けています。 また『十草』は、『木賊』の漢字が「トクサ」と読ま
『用語』 下絵付【したえつけ】・上絵付【うわえつけ】
2012年9月2日 下絵付【したえつけ】 下絵付とは、素焼した素地に釉薬をかける前に絵付をすることです。釉薬の下に絵付をする方法のことです。 鉄絵【てつえ】、染付【そめつけ】 上絵付【うわえつけ】