『用語』 貫入【かんにゅう】
2012年10月25日
貫入【かんにゅう】とは、焼成後の冷却時に陶土と釉薬の収縮率の差によって生じる釉薬の細かいヒビ状のもので、人為的にできたヒビ・キズではありません。
貫入はどうしてできるのか
陶器や磁器は、陶土に釉薬を塗って焼かれます。その際、釉薬はガラスのように溶けて陶器の上をおおいます。焼かれた後は次第に冷えてゆくわけですが、その時の収縮度が陶土と釉薬で違います。この差により釉薬がヒビのような状態になって固まります。
貫入の入ったカップに熱いお茶などを入れると新しく貫入がはいるか?
陶器や磁器は1300度近くの高温で焼かれるものがほとんどです。50度や60度、100度の熱湯をいれたとしても、膨張が起きて新しい貫入が入ることはありません。
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