【犬の話】コーギーの変性性脊髄症


2014年01月01日追記 『変性性脊髄症』に関するページ一覧はこちら

 

2012年09月10日

うちの犬は2頭ともコーギー。

】メス11歳  と  【コウ】オス12歳。

 

ご存知のとおり !? コーギーは胴長短足の犬で、よく椎間板ヘルニアに注意と言われます。

しかし、椎間板ヘルニアとよく似た症状でヘルニアよりも恐ろしいのが【DM】という原因不明で治療不可の病気です。

後ろ足から症状が出始め、3年後くらいで呼吸障害になり、最終的に呼吸不全で亡くなってしまう恐ろしい病気。

 

悲しいことに【】がこの病気になってしまいました。

(正確に言うと、この病気の可能性が極めて高いということ。断定出来ないのは、確実に病気の存在を証明するためには、脊髄組織の病理組織学的検査が必要で、これは生前には不可能だから。 ただ、色んな検査を組み合わせることによりDMの診断を下すことができ、みかんはその診断を下されてしまいました。)

 

ページ下部にこの病気の詳細【岐阜大学動物病院HPからの抜粋】を記載していますが、

この病気は痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。

 

《1》後ろ足をすって歩く

《2》腰のふらつきや後ろ足の交差

《3》下半身を引きずりながら前進

《4》前足の障害による起立の困難【寝たきり状態】

《5》呼吸障害

 

このように進行するようです。

 

みかんに症状が出始めたのがちょうど1年前。

例に漏れず 《1》 《2》 と進行し、

現在、《3》下半身を引きずりながら前進 の状態。

下半身の感覚がなくても痛みもないので前足だけで進もうします。

 

フリスビーが大好きでつい最近まで庭を走り回っていたみかん。

現在はハーネスで下半身を持ち上げて、少しの距離をゆっくりゆっくり散歩しています。

 

そんなみかんに、昔も、今も、これからも 元気をもらっています。

みかん2001年6月1日生

【老犬に見えない童顔のみかん】

 

 

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以下、【岐阜大学動物病院 ウェルシュ・コーギーの変性性脊髄症】より抜粋

【Degenerative Myelopathy」 (DM)】 とは、痛みを伴わず、ゆっくりと進行する脊髄の病気です。ジャーマンシェパードに多い病気として、1973年に初めて報告されました。現在までに、多くの犬種(ボクサー、ラブラドール・レトリーバー、シベリアンハスキー、ミニチュアプードルなど)で発生が報告されていますが、近年、ウェルシュコーギーでの発生頻度が高く、欧米では注目を浴びています。日本では大型犬の飼育頭数が欧米と比べ少なく、現在までにDMの報告はそれほど多くありませんが、ウェルシュコーギーでの発生は確実に増えてきています。

 

DMで現れる症状
コーギーの場合、症状は10歳くらいから現れます。病気は脊髄の真ん中あたり(前足と後ろ足の間あたりの脊髄)から始まりますので、症状は後ろ足から出現します。病気が進行すると、病変は脊髄の前の方にも広がり、前足にも同様な症状が現れます。さらに進行すると病変は首の脊髄にも広がり、呼吸がしにくくなります。通常、これらの症状は3年くらいかけて進行します。

 

DMで現れる症状1:後ろ足をすって歩く

足先の感覚異常から、足の甲を地面にすって歩くようになります。アスファルトの上だと歩行時に「シャーッ、シャーッ」と爪が地面にすれる音が聞こえるかもしれません。爪を見ると爪の上側が擦れて減ってきます。立ち止まって立っているときには、足先がひっくり返ったままになっていることもあります。

 

DMで現れる症状2:腰のふらつきや後ろ足の交差

歩行時に腰が安定せず、左右にふらふらしながら歩くなどの症状も初期に見られます。また、後ろ足を交差させながら歩くこともあります。足先の感覚異常により、自分の足の位置がわからなくなっている結果として現れる症状です。

 

DMで現れる症状3:ウサギ跳び

2本の後ろ足をそろえてウサギ跳びのように歩くことがあります。左右前後の足の動きに協調性がなくなり現れるのだと思われます。

さらに症状が進行すると、後ろ足の動きが鈍くなり、筋肉量も落ちることから下半身を支えることができなくなります。すでに述べたように、この病気では痛みは伴わないため、犬はそれでも歩こうとします。下半身を持ちあげることができないので、腰が落ちた状態で下半身を引きずりながら前進します。

 

脊髄の病変がさらに前の方に広がると、前足の障害が起きてきます。後ろ足で起きたと同じように、上半身を支えることができなくなり、伏せの状態になります。伏せの姿勢を維持できなくなると、横に寝たような状態になります。

前足の症状が進行すると起立することが困難になります。また、排尿や排便の制御ができなくなるので、オムツが必要になります。

首の脊髄にまで病変が及ぶと呼吸障害が現れます。息づかいが荒かったり、不規則な呼吸をしたりします。呼吸障害がさらに進行すると呼吸不全となり、亡くなります。通常は後ろ足の症状が出てから3年後くらいで呼吸障害が現れます。

 

DMの原因

犬種を問わずDMの原因は不明な点が多く、未だはっきりとした原因は解明されていません。過去に様々な原因が提唱されていますが、いずれも確定的な結論には至っていません。しかし2008年、ミズーリ大学の研究グループにより、DMを発症した多くの犬に遺伝子変異があると発表されました。この変異した遺伝子は、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)というタンパク質をコードする遺伝子です。SOD1は生体内で発生した活性酸素などの酸化ストレスを除去するのに関係していると考えられています。人において、SOD1遺伝子の変異は家族性筋萎縮性側索硬化症(ALSまたはルー・ゲーリッグ病)を引き起こすことが知られています。

 

DMの診断
現在のところ、DMに対する特異的な生前診断法は確立されていません。確実に病気の存在を証明するためには、脊髄組織の病理組織学的検査が必要ですが、これは生前には不可能です。しかし臨床的には、各種検査を組み合わせることによりDMの診断を下すことができます。診断において重要なことは、犬種と特徴的なヒストリー(疼痛を伴わない慢性進行性の両後肢不全麻痺)を考慮し、血液検査や脳脊髄液検査で炎症性疾患を否定し、MRIやCTまたは脊髄造影検査などの画像診断で脊髄の圧迫性病変を除外することです。画像診断は、あくまでも椎間板ヘルニアなどの圧迫性病変を否定する目的で行われ、DMの病変を見つけるためではありません。さらに、変異したSOD1遺伝子をペアで持っており、臨床症状がDMと合致する場合は、DMに罹っている可能性は高いと考えます。しかし、高齢のコーギーでは、椎間板ヘルニアも多く、DMとの症状も似ているため両者を区別することは困難な場合もあります。また、DMと椎間板ヘルニアを両方持っている犬もいますので、診断と治療は慎重に進めなければいけません。

 

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