【犬の話】 <ニュース>テリア犬233匹、血統書取り消し騒動


2013年5月26日

<ゲンダイネット 5月20日掲載>

申請は書類提出だけ、偽造が横行?

小型犬「ノーリッチ・テリア」233匹の血統登録が取り消されることになって愛犬家が大騒ぎしている。アメリカから輸入された犬3匹の血統登録に問題があったため、血統証明書を発行している社団法人「ジャパンケネルクラブ」が、子孫犬を含む233匹の血統を取り消した。

これほど大量に登録が抹消されるのは過去に例がない。ペットショップで20万円前後で売られている人気犬だけに波紋が広がっている。血統書つきだから高いカネを出した……という飼い主もいるだろう。

しかし、そもそも犬の血統登録はかなりいい加減なものだ。「オス犬、メス犬の両方が血統つきでなければ、生まれた子犬は血統登録できません。しかし、抜け道がある。たとえば、子犬が3匹しか生まれていなくても、ブリーダーが5匹生まれたと申請すれば血統証明書が5枚送られてくる。駄犬の子犬2匹を血統書つきに仕立て上げられるのです。DNA鑑定するわけじゃない。この業界では血統書の真偽について議論するのはタブーです」(ペットショップ関係者)

血統書の申請は書類提出だけで済むから“偽造”が横行しておかしくないのだ。一方、血統書を発行する「ジャパンケネル」は、1枚発行するたびに6000円の手数料が入る仕組みになっている。書類申請だけで済ませているのは、血統書発行がビジネスになっているからではないのか。

ジャパンケネルは農水官僚の天下り先になっている団体。お役所仕事になってやしないか。

「日本のペット産業は、欧米と比べて特殊です。欧米にはペットショップはなく、ブリーダーから直接買うのが普通です。ブリーダーはプライドが高く、信用問題にもつながるので、血統犬の登録もしっかりしています」(動物愛護議連の事務局次長だった岡本英子前議員)

いまやペット産業は1兆1000億円市場。飼い主は愛犬のために年間33万円も使っているという。血統書ビジネスも相当な額になっているはずだ。

<ゲンダイネット 5月20日掲載>

 

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