【陶磁器】ニュース 有田陶器市:29日から 窯元など500店、過去最高の人出期待
2013年4月26日
「笑顔の食卓〜器の華を咲かせよう」をテーマに第110回有田陶器市(有田商工会議所主催)が29日〜5月5日、有田町で開かれる。
約500の窯元と商社が「1年で最大の書き入れ時」とばかりに新作発表と大蔵ざらえ(掘り出し物市)に商魂の火花を散らす。
【渡部正隆】
■今年の期待
昨年の人出は131万人。過去最高(03年の132万人)まであと1万人と迫り、今年の新記録達成に期待が高まる。
だが、商議所は「まずは11年連続の100万人突破を目指したい」と慎重だ。
その理由は期間中の休日が昨年より1日少ない4日間のため。
今年は月曜(昭和の日)から陶器市が始まる。
このため、一足早く特別セールを開く窯元が例年以上に多いという。
「人出は伸びても売り上げは伸びず」が最近の陶器市だが、大都市圏の百貨店で「高級な有田焼に動きも出てきた」との朗報も。
長引く焼き物不況に泣かされてきただけに、関係者は「今年はアベノミクスで陶器市にも変化が起きるのでは」と期待する。
■多彩な企画
主会場は、JR上有田−有田駅沿いの約4キロの道路と有田焼卸団地の2カ所。駅沿いの道路は4キロのうち3キロが歩行者専用(午前9時半〜午後4時半)となる。
両会場は無料のシャトルバス(卸団地ー有田小)が結んでいたが、今年は運行を中止する。途中の有田ダムに架かる5橋の一部が老朽化し、バスの通行は危険と判断した。他のシャトルバス5路線は例年通り運行する。
町役場東出張所では新企画「福島県物産販売会」を開き、東日本大震災からの復興を支援する。また、九州駅弁グランプリで2連覇の佐賀牛すき焼き弁当や伊万里牛ハンバーガーなど県内21のご当地グルメを並べたフェアも開催する。
<毎日新聞>